あなたは「ゲーマー」と聞くとどのようなイメージをしますか?オタクなのでは?とか、好きなことだけをしてるし、楽してお金を稼いでいるのでは?と考える人もいるかもしれません。一方で、プロのゲーマー(プロeスポーツ選手)はすごい稼げるらしい、自分もゲーム好きだしなってみようかと考える人もいるかもしれません。
そこで今回は【プロeスポーツ選手になるにはどうしたらいいの? 】と題して、eスポーツについてまとめていきます!
そもそもeスポーツとは
「eスポーツ (esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦を、スポーツ競技として捉える際の名称とされています。
実は、ヨーロッパでは1990年代からプロゲーマーが生まれているほど、意外と歴史は古いゲーマーの世界。「eスポーツ」という言葉が使われるようになったのが、2000年代以降で、2006年のアジア大会が開催、2011年には全日本の大会も開催されています。
現在の市場規模は1,000億円以上とも言われており、これからもますます伸びていくだろうと言われています。また、2024年のパリ五輪、もしくは2028年のロサンゼルス五輪でオリンピックの正式種目になるのではないかと報道もなされ、ゲーム(eスポーツ)への注目度は海外だけでなく日本でも上がってきています。
eスポーツではどのようなタイトルの大会があるのか
1,000億円とも言われる市場規模を誇るeスポーツ業界において、どのようなソフトでの大会が行われているのでしょうか。ここでは代表的な3タイトルご紹介します。
リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)
eスポーツの大会で使用されるタイトルとして、まず名前が上がるのがリーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)です。LOL(ロル)とも略されるこのゲームは、無料でプレーすることもでき、ほかのプレーヤーとチームを組み、相手チームの陣地へ侵攻するというのが主な目的です。
2021年10月5日より開催された『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)世界大会“2021 League of Legends World Championship”(以下、Worlds)にて、LJL(日本のプロリーグ)の代表としてDetonatioN FocusMe(以下、DFM)が出場し、“プレイインテージ”を1位で抜けるという快挙を達成しました。これまで多くの日本人選手が参戦してきましたが世界の壁に跳ね返され、ようやく悲願達成となりました。
ちなみに、韓国の仁川で開催された2018年大会では、賞金総額約7億円、優勝賞金は約2億6000万円にものぼりました。 約1ヶ月に渡って行われた同大会は世界中で配信され、視聴者数は9600万人、最大同時視聴者数は4400万人を記録するほど、注目度の高さを伺えます!
ストリートファイターⅤ
日本が誇る格闘ゲームも大会が行われています。長年第一線で活躍する「ときど」さんや「かずのこ」さんなど、多くの方が世界各地で熱線を繰り広げています。
相手の攻撃に対してどのように対処するのか、どのように攻撃をしていくのかといった読み合いや、やや複雑なコマンドによる必殺技をどこで放つのか、それが決まった時の観客の歓声など醍醐味はいくつもあることも魅力です!
カウンターストライク
カウンターストライクは、2012年に配信が開始されたタイトルで、基本プレイ無料で楽しめる対テロリスト部隊とテロリストの戦いを軸とした、シューティング対決を存分に楽しめるFPSシューティングゲームです。
2019年5月にはオーストラリアのシドニーで行われた国際大会の種目に採用されています。長年愛されている作品のため、競技人口も多く、今後も各地で競技種目として採用されることが予想される本作は、シューティングゲームのカテゴリーの中でeスポーツの本命と言ってもいいタイトルです。
大会数も多く、毎回の賞金がかなり高額であることも、今後も変わらずeスポーツ界の中心であるタイトルと言えそうです。
プロeスポーツ選手になるにはどうしたらいいのか
では、いよいよ本記事のタイトルでもあるプロeスポーツ選手のなり方を紹介します。
そもそもプロeスポーツ選手とは、スポンサー企業に支援してもらいながら、ゲームの大会に出場して賞金を得る職業のことです。そのため、プロeスポーツ選手には、必ず個人またはチームにスポンサーがついており、デバイス類や海外の遠征費などを援助を受けています。大会に出る他には配信やSNSで発信を行い、チームの広告をしたり、提供されたデバイス類のレビューなどもする仕事があります。
プロeスポーツ選手になるのに特別な資格は必要ありません。そのタイトルで強くなるか、人気になるかをしていればスポンサーの目に留まり、スポンサー契約ができれば、そこからプロeスポーツ選手としての活動となります!元プロeスポーツ選手の方曰く「強くなりたいと努力してたら自然とプロになっていた」とのことですので、腕に自信があればどんどん磨いてプロの道も目指しても良さそうです。
ちなみに、プロeスポーツ選手の多くは20歳〜25歳だそうです。普段の練習時間も10時間を超えることや、大会での試合も長丁場になることがあるので、年齢を重ねると体力的に厳しくなり、視力、反射神経なども衰えが出てくるため、選手生命は短命であることが多いようです。
実際プロeスポーツ選手は儲かるのか
大会で優勝すると大金を手にすることができるのがeスポーツで、海外では16歳のプレーヤーが非常に大きな優勝賞金を得て話題となりました。しかし、実際には平均してみると輝かしいことばかりではないようです。
日本人プロeスポーツ選手の年収は200万円未満という選手もく少なくないため、プロeスポーツ選手としての収入だけで生活できている選手は一握りというのが現実のようです。
プロeスポーツ選手の引退後は?
プロeスポーツ選手は、引退後どのようなセカンドキャリアを築いているのかも気になりますね。多くの選手はプロチームのコーチやアドバイザーとなることが多いようです。
あとは「shaka」さんのように、動画配信サイトでゲームの配信や、大会の解説をしている人も少なくないようです。
それ以外にも、ゲーム会社に就職し新作タイトルの開発に携わるということもあるようです。いずれにしても、プロとしての経験を活かせる仕事に就いているようですね。
まとめ
以上、プロeスポーツ選手のなり方やセカンドキャリア、実際稼げるのかについてまとめてきました。自分が好きなことを極めている過程で自分を支援してくれる人が現れ、その支援でさらに強くなっていくというのは素敵な循環ですね!
冒頭にも書きましたが、オリンピックの正式種目になる可能性のあるeスポーツ。これからさらに盛り上がりを見せてくれるに違いありません!