最近何かと話題に上がるサスティナブル。テレビやCM、ネット記事などで見たり聞いたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
早速ですが、そもそも「サスティナブル」とはなんでしょうか。「なんとなく、エコで環境に良いっていうイメージはあるけど詳細は分からない」という方も少なくないかと思います。
今回は、サスティナブルについての基本的な知識と個人でもできる未来の地球との付き合い方について紹介していきたいと思います。
そもそも、サスティナブルとは
サスティナブルを英語表記にすると「sustainable」となり、「持続可能な」という意味が核となっています。学生時代に英単語として覚えた淡い記憶を思い出した方も多いのではないでしょうか。
つまり、サスティナブルは、目前の利益のためだけに行動を起こすのではなく、地球環境の保全を根本として行動することで地球との共存を持続可能に、地球とともに末永く付き合っていくことを目的とした活動のことです。
私たちが今考えるべき環境問題「地球温暖化」
青く美しい地球ともに、平和かつ豊かに末永く共存していくことを目的とする「サスティナブル」ですが、現状は厳しく、サスティナブルな社会の実現への道は困難を極めています。
様々な環境問題が挙げられる中でも現代に生きる私たちが一番問題視しなければいけない問題、それは「地球温暖化」です。
夏を迎えるごとに気温が上がっていると体感的に感じている方も多くいるかと思います。実際に過去100年で世界規模では約0.75℃、日本では約1.50℃気温が上昇しています。一見すると小さい数値の変化のように思えますが、この気温上昇により世界各地に気候変動が起こっており、猛暑や巨大台風、豪雨などの異常気象という実害をもたらしています。
産業革命や技術開発の大きすぎる代償
18世紀半ばより本格化した「産業革命」によって凄まじく進歩した技術は、私たちの日常生活を想像できないほど豊かにしてくれました。しかし、その代償として大量の二酸化炭素が連続的に大気中に放出されていったのです。
この大気中の二酸化炭素濃度の上昇が、世界的な気温上昇や地球温暖化の一番の原因となっているのです。現状を維持したまま経済活動を続けた場合、2100年には気温が世界基準で4.8℃上昇すると予想されています。先ほど紹介した通り、島国である日本では他国に比べて気温が上昇しやすいと予想されているため、サスティナブルな社会の実現に対して強い意識が向けられています。
サスティナブルな社会実現に向けた行動「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」
SDGsとは、「持続可能な開発目標」という意味である「Sustainable Development Goals」の略称です。サスティナブル同様、こちらも最近よく見聞きするようになった言葉ではないでしょうか。
「持続可能な開発目標」という意味からも汲み取れるように、SDGsではサスティナブルな社会を実現するために達成すべき17の具体的な目標を定めています。
SDGsとして定められた17の目標
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任、つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
これらは、貧困や紛争、気候変動に感染症など、私たちが直面している問題について世界中の人々が話し合って課題を整理し、解決方法を考えて策定された目標です。
個人でもできる!サスティナブルへの貢献
SDGsとして定められている17の目標は、どれも規模が大きく、個人でどうにかするのは難しいように感じてしまいますよね。
しかし、世界には70億人、日本だけでも1億人の人々が生活しています。個人ではどうしようもない問題でも、数億人・数十億人の個人が集まることで発生するエネルギーは、想像できないほど大きなものとなります。例えば、国民全員が1か月に10円寄付しただけでも、年間で120億円という巨額の寄付金となります。また、不必要なものを買わないことや冷房の設定温度をゆるやかにする等、小さなこともみんなで取り組めば大きな力となるはずです。
最後に
私たちがこの地球で平和かつ豊かな暮らしを持続させるための活動「サスティナブル」。タイムリミットは刻一刻と迫っています。地球に住む一員として、あなたならどのような形で参加しますか。