だんだんと夏の終わりが近づいてくると、なんとなく「まだ終わって欲しくない!」といった惜しい気持ちになりますよね。皆さんは夏の終わりをどう過ごされますか?
今回は、そんな夏の終わりに見て欲しいノスタルジックな映画を2つご紹介したいと思います!
① 『浅草キッド』
2021年12月9日にNetflixオリジナル映画として独占配信された映画『浅草キッド』。原作は、映画監督としても「世界のキタノ」と名高いビートたけしさんの自伝小説『浅草キッド』です。
ビートたけしさんが浅草で過ごした下積み時代から、人気芸人になるまでを描いており、ビートたけしさんの人生を覗きながら、昭和時代の懐かしい雰囲気を味わえる映画となっています!
監督・劇団ひとりによる渾身の1作
本作の監督・脚本を手掛けたのは、幼少期からビートたけしさんに憧れていたという劇団ひとりさん。2014年に『青天の霹靂』で監督デビューをしたのち、『浅草キッド』の脚本制作に取り掛かりますが、難航してしまいます。そして、7年という長い年月を経て、ついにNetflixで独占配信されるという運びとなりました。
浅草キッド キャスト
青年時代の主人公・タケシ役に抜擢されたのは、若手実力派俳優である柳楽優弥さんです。作品によってイメージが全く異なることで有名な柳楽優弥さんは、ビートたけしさんの独特な仕草や話し方を自然に取り入れ、お笑いに熱をささげる青年として演技されています。
タケシの師匠である幻の浅草芸人・深見を演じるのは、映画やドラマだけでなく、バラエティー番組など幅広く活躍している大泉洋さん。他にも、タケシと一緒に夢を追いかけるフランス座の踊り子・千春には実力派女優・門脇麦さん、深見の妻・麻里には鈴木保奈美さんといったように、豪華なキャスト陣が揃っています!
浅草キッド あらすじ
昭和40年代の浅草。大学を中退し、「笑いの殿堂」フランス座のエレベーターボーイ兼裏方をしていたタケシは、深見のコントを見てほれ込み、彼に弟子入りを志願。笑いのテクニックを始め、タップダンスやコントの技術、さらに「笑われるな、笑わせろ」「芸人だったらいつでもボケろ」といったような芸人魂まで徹底的に叩き込まれていくのだった。
踊り子・千春や深見の妻・麻里に見守られながら成長するタケシだが、テレビの波に押されフランス座の経営は悪化。やがて、タケシはフランス座の元先輩・キヨシに「一緒に漫才をしないか」と誘われ、漫才コンビ「ツービート」を結成し、フランス座を飛び出して、人気を獲得していくのだが・・・。
② 『岬のマヨイガ』
2021年8月27日に公開されたアニメーション映画『岬のマヨイガ』。岩手県出身の児童文学作家・柏葉幸子さんによる、東日本大震災をモチーフにしたファンタジー小説が原作となっています。東北地方の古民家で繰り広げられる物語は、見ている人をどこか懐かしい思いにさせることでしょう。
東日本大震災の被災地支援「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10」の第一作
本作は、東北が舞台となるアニメーションを制作し、その魅力を伝えるというフジテレビの企画「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10」の第一作目として制作されました。
東日本大震災の被災地支援の一環として企画されたプロジェクトは、アニメーションをきっかけにして、物語の舞台となる岩手・宮城・福島の東北3県の魅力を知ってもらい、観光資源のひとつにもなっている「聖地巡礼」を起こすことで、被災地支援につなげることを目指しています。
岬のマヨイガ スタッフやキャスト
岬のマヨイガの監督を務めたのは、『のんのんびより』シリーズを手掛けた川面真也さん。脚本は『聲の形』など吉田玲子さん、制作はアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズなどのdavid productionが担当しました。
また、主人公・ユイは天才子役から素敵な女優さんへと成長を遂げている芦田愛菜さんが勤めました。
岬のマヨイガ あらすじ
あることがきっかけで家を出た17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックから声を失った8歳のひよりは、不思議な老女・キワさんに出会う。キワさんに連れられ、ふたりは岬に立つ古民家「マヨイガ」で暮らすことになるが、そこは「訪れた人をもてなす」と岩手県で言い伝えられている伝説の家だった。マヨイガで暮らすうちにキワさんの温かさに触れ、過去によって、癒されていく傷ついたふたりの心。そんな中、「ふしぎっと」と呼ばれている妖怪たちが訪ねてきて・・・。
まとめ
今回は、夏の終わりに見たくなるノスタルジックな映画を2つご紹介しました。夏の終わるを惜しむ気持ちを、映画を観ることで癒してみてはいかかでしょうか?
昭和時代のなつかしさを感じられる『浅草キッド』、東北地方の田舎の暮らしを垣間見られる『岬のマヨイガ』、どちらもおすすめなのでぜひご鑑賞ください!