商業施設やコンビニの駐車場など、『当て逃げ』に遭ってしまっても初期対応さえしっかりしていれば最悪泣き寝入りする自体は避けられる場合が多いです。
当て逃げされたらまず110番通報
まず警察へ連絡し、被害届けを出しましょう。
被害届を出すことで、『事故』として扱われます。保険も加入しているタイプによっては被害届けを出していれば、保険金が降りる場合があります。
警察は犯人を捕まえてくれるのか?
犯人が捕まる可能性は、極めて低いです。
検挙率は具体的には出ていませんが、10%未満と思っていた方がいいでしょう。
そのために、自分自信でできることを考えます。
当て逃げは大前提として警察も時間を使えない
当て逃げは物損のみの事故であり、人が関わる交通事故や、窃盗などに比べて、市民への被害度が低い事故であることが分かります。
警察も限られた人員の中で事故処理を行うため、積極的に犯人を見つけるような姿勢にはなりにくいです。
要は、『犯人が結局見つからない場合が圧倒的に多い』
という結論を警察の方は嫌という程見てきているんですね。
防犯カメラをまず確認する
・駐車場内の防犯カメラを確認する
更に、料金所付近では確実に不正・盗難防止のためにカメラが付いています。
しかし、中にはダミーのカメラもあるので、期待せずに探すことです。
・近くのコンビニなどの防犯カメラを確認する
運が良ければ外の模様が映る角度になっている可能性もあります。
・ドライブレコーダー付きの車が正面に停まっているか
ドライブレコーダーには、停まっている間も録画をする防犯対策機能のついたものもあります。
ドライブレコーダーは、車の正面を写すものなので、自分の車の正面、や後方など車が映る位置にある他の車のレコーダーを確認してもいいかもしれません。
しかし、その車の持ち主が戻って車で待たなくてはならないですし、駐車時に録画しているタイプは極めて少ないため、こちらも希望は薄いです。
当て逃げ犯が近くに停めている可能性もある
・当て逃げされた傷と同じ色・高さの傷がある車を探す
自分の車の傷を見れば、必ず当て逃げ犯の車の塗装が付いています。
これを元に、駐車場内に停まっている車の色を見極めて傷を確かめてもいいでしょう。
意外と、その場から少し離れた場所に駐車している場合もあるので、警察を待つ間に探してもいいかもしれません。
塗装が分かれば警察も探しやすい
・塗装を元に鑑識が調べることも可能
警察側がこれをのめば、ではありますが、どうしても探し出したい場合、鑑識を入れた操作を依頼することもできます。
当て逃げの罪はどれくらい?
●危険防止等措置義務違反 5点
+安全運転義務違反 2点
→合計で5点〜7点の免許からの減点になります。結論、一発『免停』です。
免停にも期間の定めにより様々あり30日、60日、90日、120日、150日、180日まであります。
免停復活にかかる費用も期間ごとに、短期免停13,800円〜長期免停27,600円とかかります。また、復活するためには丸一日かかる講習を受ける必要もあるため、費用と時間を費やすこととなります。
当て逃げの時効は3年だが・・・
当て逃げ自体の罪の時効は3年となっていますが、これは被害者が加害者を知ってから3年、という決まりです。
時効自体が加害者を知ってから○○年という形で計算していくためです。
3年間警察が来なければ時効ということはありません。
ちなみに20年を経過すると、すべての請求権が被害者からなくなるため、時効は20年というのが正しいかもしれません。
当て逃げ犯が自主する場合もある
被害届を出すのには、保険もそうですが、自首してきた時のために出す意味もあります。
被害届を出さずに、犯人が自首してきた場合、言い分が食い違って、保険適用ができなかったりする場合があります。
例えば、当て逃げではなく、被害者も車に乗っていて、加害者側に概ね非のある『駐車場内での交通事故だ』と主張されたら・・・?
もちろん、お互いが車に乗って少しでも動いていたのであれば、10:0は成立しないため、犯人はただ自主するより有利になります。