【海賊と呼ばれた男】出光興産創業者の出光佐三(国岡鐵三)とは?

2013年の発売でベストセラーを記録した『海賊と呼ばれた男』の上下巻。

第10回本屋大賞受賞作品。

2016年12月10日には実写映画化され、大ヒットを記録した名作で有名でですが、これは

『出光興産株式会社』の創業者である『出光佐三』の物語です。

日本を代表する経営者としては、この作品がベストセラーになるまで陽の光を今まで浴びてこなかった出光佐三とはどんな人物なのか?

出身地と出生日は?

1885年(明治18年)8月22日 福岡県宗像郡赤間村(現・福岡県宗像市赤間)に誕生。

実家は藍染屋を営む自営業の息子であった。

出身高校・大学は?

高校:福岡市商業学校(現・福岡市立福翔高等学校)に入学。

大学:神戸高等商業学校(現・神戸大学経済学部)に入学。

出光興産株式会社はどんな会社?

1949年(昭和24年)創業の石油元売会社。

現在は最も馴染みのあるものはガソリンスタンドをはじめとするカーライフをサポートする石油の加工販売業。

北海道から沖縄まで全てのエリアで展開している。


資本金 :1,086億円
売上高 :3兆5702億円(2015年度)
従業員(連結): 9,203名(2016年3月末現在)


東証一部上場の大企業。

創業当時は3年で倒産目前に追い込まれた時もある。『海賊と呼ばれた男』のあらすじ

出光佐三の名言集

一人ひとりが経営者

仕事の上ではお互いに独立して、ぼくはぼくなりの仕事をしておるし、従業員は従業員なりの仕事をしておる。

言い換えれば、各自の受持の仕事の上では、お互いに自主独立の経営者だということだ。

http://www.idemitsu.co.jp/company/history/founder/archive/sp02.html

失敗は授業料
人間なら誰だってあやまちがある。ぼくがあやまちをやってもとがめられず、社員がやるととがめられる、ていう法はないと思う。

それだから人間らしいあやまちはとがめない。

ただ、そこで忘れてはならないのは、あとで自己を反省する心のあり方だ、反省する心の積み重ねがあって、はじめて失敗は尊い経験となって生きてくる。

したがって、失敗はその人にとって尊い授業料となりうる。そこに進歩がある。

http://www.idemitsu.co.jp/company/history/founder/archive/sp03.html

無我無私
外国ではこの無ということは、何もないということです。

ところが日本の無我無私ということは、最大ということなのです。自分をはなれ、自分をなくしたときに、そこに社会的に一番大きなものが出てくるのです。

自分にとらわれているときは小さい。しかも、その自分は人格、学問、技術すべての点において人に負けない強いものであることが無の前提である。
その強いものを自分のためにのみ使わず、お互いのために使うということが無、無我無私のあり方です。

http://www.idemitsu.co.jp/company/history/founder/archive/sp07.html

生涯大事にしていたことは、人間尊重

数々の伝説を残している出光佐三ですが、根本的な信念は全て人間尊重でした。

今でも出光興産のホームページには、出光佐三が大切にしてきたことを出光佐三の言葉を使って記されているページがあります。

顧客第一で、どうお客様に満足してもらえるのか?
倫理観を大切にし、誠実・公正に行動する様求めていたり

社員を甘やかす意味での尊重という意味よりは、お客様を中心にして人間を尊重していくという考え方のようです。

出光興産自体は労務管理が杜撰などと過去にバッシングを受けたこともある様で、その度に人間尊重などの「理念に反していると指摘されていますが、もっと深い意味があったのかもしれません。。

 

実写版をみて、本を読むとまた違った理解があるのでおすすめです。

 

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