卒業式で代表として依頼される答辞、絶対に失敗できない大事なステージ!
答辞とはなんのためにするか
答辞というのは「送辞への答えとして述べる言葉」。
送辞というのは一般的な言葉に置き換えると「送別のメッセージ」です。
在校生から卒業生へ送る、別れのメッセージのことです。
そしてその送辞に対して卒業生から在校生へ向けたお礼、メッセージのことを答辞と言います。
なので、送る対象は『在校生』であり、目的は在校生ために『残すべき言葉』です。
残すべき言葉はどんな内容が良い?
一般的に目指すべき内容は、学校生活での思い出話を感動的に綴った内容ではないでしょうか。
逆に笑いを誘うような、面白おかしく綴った答辞も考えられます。
面白い内容をこういった場で話せる方はこの内容は割愛します。
問題は、『話すのが上手くないけど答辞を任された』場合
問題は、出だし部分で失敗しない様に気をつける。
冒頭部分で失敗すると、内容がよくても聞いている方は『また失敗してしまうんじゃ』と気が気じゃなくなり、話の内容どころではありません。
この部分にはとても悩まされると思いますが、いくつかのパターンがありますので、まずはそちらをご紹介します。
例文集
冒頭のあとには具体的なエピソードを話すが一般的です。
挨拶〜エピーソドへのつなぎとして冒頭は需要な役割を果たします。
中学校・高校など地元感を出す
今日私たちは○○を卒業します。
卒業式を迎えるにあたり、これまでの学校生活を思い返している卒業生ばかりです。
私たちはこれまでの時間のほとんどをここ◯○地区で過ごしてきました。
だからこそ○○学校への思い入れは人一倍強い自信があり、生徒会活動など学校行事にも積極的に関わってきました。
ここにいる一人一人が、ここでしか経験できない様々な貴重な体験を積み、学ぶことの楽しさや、一生の財産となる知識、教養を身につけてきました。
部活動で最後まで努力したこと。
それによって得た達成感や、○○祭などのイベントを皆で協力して作り上げた体験など、○○地区で積んだすべての経験は、私たち成長の糧となり、これからの僕らの自信へとつながります。
来賓への感謝から述べる
本日は、私たち第○回卒業生のために、このように盛大で心温まる卒業式を挙行していただき誠にありがとうございます。
何より、ご多忙の中ご出席いただきました、ご来賓・保護者の方々に心からお礼申し上げます。
先ほどより皆さまから頂いた数々のお祝いや激励のお言葉を胸に、本日私たち◯◯名は卒業いたします。
時が経つのは早いもので、真新しい制服に身を包み希望と不安で胸が一杯に臨んだ入学式から、早三年。思い返せば、よかったことも苦しかったことも、色々なことを経験させてもらいました。
限りなくベターに行きたいパターン
激冬を乗り越え、ようやく春らしくなって来た今日この頃です。
私たちは今日、〇〇を卒業します。
○年前からこの恵まれた環境で学ぶ機会を得、希望に燃えた学生生活を送った日々ばかりでした。
そが今噛みしめるように思い出されています。
おしゃれな情緒文例
本日は私たちのためにこのように盛大な卒業式を開催して頂きありがとうございます。
また先ほどから校長先生をはじめ来賓の皆さま・保護者のみなさま・在校生のみなさまから心温まるお言葉を頂き、胸が熱くなります。
こうしていま、壇上に立ってみると、講堂の天井のシミ一つひとつや窓ガラスの一枚一枚も懐かしく、愛おしく感じられ、私たちがこの学校で過ごした◯年間の様々な出来事が次々に頭の中に蘇っては後ろ髪を引かれる想いです。
肝心なのは『自信を持って話す』こと
失敗するパターンのほとんどは
・例文を忘れた
・緊張して意味が通じない
・泣きじゃくって聞こえない
・ぼそぼそ話して聞こえない
などなど、学生である以上失敗はなんでも許されます。悪意がなければ。
自信を持って話すことができるということは、内容をしっかり覚えて、練習もして、気持ちも入っている。ということ。
至極当たり前ですが、これができていないと、失敗と取られてしまう可能性があります。
例文も大事ですが、しっかり練習して気持ちを込めておくことが大事です。