大前提として考えなければならないのは、『隠す』髪型にしたいのか、それとも『違和感を感じさせない』スタイルを作っていくかのどちらを選ぶかはとっても大事。
なぜかというと、目的が全く違う。
隠す方だと、どちらかというと、論理的に構築していく。物理的に隠れる面積を増やしていく作業だから、似合う似合わないは関係なくなってくる。でも、結果的には違和感を感じられてしまうのは結局隠そう隠そう、というのがバレバレなパターンだと思います。
違和感を感じさせない
スタイルとはなんなのか??これは、よ〜く注目して見れば、『薄いな』とか、『少ないな』とかがわかってしまうものです。でも、よ〜く見ようとも思わなかったり、ちょっと人より若干薄いくらいかな?そんな程度しか人に感じさせないような違和感のないスタイルです。
こういったスタイルはどんなものかと言うと、どんなポイントで悩んでいるかによって解が変わってきます。
生え際が気になる
この場合は、選択肢は2つ!!
・1つ、生え際を隠すように立体的に前髪を作る。
これはどういうことかというと、前髪がペタっとおでこに張り付くような形の前髪は避ける。ということです。
なぜかというと、結局これだと人の視線を前髪に集めることになるんです。女性の髪型などを見るとする分かるのですが、女性は前髪を多くの場合少しだけ巻いています。巻いていないでペタッとした前髪の方は、おそらく前髪に視線がいってしまうのではないでしょうか。
視線が前髪に集まること自体はいいのですが、そうなると人は動くと髪も微妙に動きます。そのときに、『あっ以外と生え際が・・・』とチラっと見えた時にギャップをどうしても感じてしまうんです。
しっかり隠そうとしてがっちり隠しているからこそ、ちょっと生え際の深さを感じた時にギャップを感じてより印象が強く残ってしまいます。
それをさけるために、前髪の根元のあたりから自然な弧を描くようにブローをあえて行いましょう。そしてスタイリング剤を使って、整える。この時もいじり廻しすぎると油っぽくなって結果的に髪が重たくなってしまうので、毛先をちょっとまとめる程度にしておきます。
朝の段階でバッチリでも、頭皮や肌から油は日中は移っていきますので、弱めにセットしておく方がいいです。
ボリューム感の目安は、ちょっといつもより丸みがあるな、そんな感じです。
・2つ、トップにボリュームを持った髪型にする
例えばソフトモヒカンなどがそれにあたります。これは何かというとこれも目線です。例えが悪いかもしれませんが、山並みを眺めていて、真ん中の山に真っ先に目が行く人はいません。みんな、まずは一番高い山を探して眺めるのです。
人は、もっとも特長的なもの・場所に目が行くようにできています。目が大きい女性に合えば耳や口より目を見てしまいますし、目の大きな子。そう印象つけて覚えてしまうでしょう。
それと同じ理論です。これはショートヘアの方などで、無理して前髪を作れなかったり前髪を作ったらさらにバランスがおかしくなる。そういった場合に効果的です。ケアしたい生え際は一切隠さない、という手法でもあるので攻めのスタイルとも言えるでしょう。
トップというと雑なので、もう少し解説すると、頭頂部〜前髪生え際、までの間を立たせる。ということです。頭頂部だけ立たせると、芸人のハナワの髪型になってしまいますし厚さが足りません。
ボリュームを持ってくるためのポイントは、ブローの時点で『根元』から立たせることです。髪を重ねて重ねてボリュームを出すイメージではなく、頭頂部から前の髪の根元に温風を当てて立たせる。そして、立たせたまま手で支えた状態で少し放置、冷まして固定。するわけです。
そうすれば、髪の量が多くなくてもしっかりスタイリング剤の重さにも負けずにボリュームを作ることができます。